スピンオフとかクロスオーバーを越えたやりっ放し感がステキ - まろまゆ(2)



まろまゆ(2)/氷川へきる(Amazon)


1巻から3年の時を経て、「まろまゆ」完結巻発売!


っちゅーわけで、「ぱにぽに」からのスピンオフ作品が「まろまゆ」でして、主人公は桃瀬くるみです。地味です。
くるみは地味だ、地味だ、と言われそういう扱いなんですが、スペックが高くて可愛いんですよね、実は。そういうネタがありましたね。
私はもちろん玲ちゃんの方が好きです。玲ちゃん色っぽい。メガネだし。
玲ちゃんが出ている回は当然のようにくるみが食われている、明らかなこの扱いの差。
主人公でもくるみはくるみ。
最後まで地味なのがむしろ心地良いくらいです。



くるみの地味さは大安定なんですが、「まろまゆ」2巻の内容はかなりカオス。
ぱにぽに」とはまた別のベクトルにやりたい放題なカオスさ。
何と言っても、掲載誌の電撃萌王が1回廃刊してるからね!
2巻は14話から収録しているんですが、16話で最終回やってるからね!
しかも適当に投げっ放し!


で、すったもんだで萌王も復活、「まろまゆ」も再開となったんですが、再開1発目がまた酷い。
辞めたくるみの代わりにバイトに来たのが「ニニンがシノブ伝」のサスケとか、カオスってレベルじゃない。
別作品どころか、別の作者(古賀亮一先生)の作品のレギュラーキャラじゃないですか…。
んで、今は亡き、エース桃組に掲載されていた作品からアイドルユニット「桃組っ!!」も参戦して闇鍋状態になりつつあるのがステキです。


氷川先生の他の作品でも、出版社を超えて桃月学園の生徒が登場したりと、クロスオーバーなネタがステキなのですが、「まろまゆ」の終盤はそれに輪をかけている感じ。
でも基本、地味です。だがそれがいい
まろまゆ」のキャラで「ぱにぽに」やってる回なんて、絶望してみたり、「ぱにぽに」初期に言われていたようなことを今更ほじくり返してネタにしてみたり…もう、好きだわぁ。
そういえば、「ぱにぽに」1巻のオビコメントはあずまきよひこ先生でしたね。


復刊後の萌王は読んだことないんですが、24話って本当にこのまま載ってたのかなぁ。
ゲストイラストがほとんどを占めている話なんて見たことない…んだけど、きっと編集側もノリノリで企画回にしてたんだろうなぁ、きっと。
パッと見、メチャクチャにも見えるけれど、氷川先生の発想と捻られたネタが大好きです。



舞台となっていた喫茶エトワールはマスターが”萌え”を追求していたわけですが、制服のタイツは素晴らしく萌えるものであったと言いたい。
妙子ちゃんもタイツだったし。
タイツ好きにとって、黒タイツの光沢は至高の輝きなのでござる。