「みつどもえ」5巻はカラー扉が杉崎なので、杉崎の魅力を語ってみる



みつどもえ(5)/桜井のりお(Amazon)


みつどもえ」は萌える漫画ですが、根底に小学生らしい子供心ゆえの行動が感じられるのが萌えとは別種の面白さになっていると思うものの、それ以上にやっぱり変で変で変態で変態なユーモアが面白いんですよね。
何かよくわからない文章ですが、「みつどもえ」はただただ純粋に面白いです。



児童の無軌道さ、変態的なユーモア、問題児から友達を作り思いやりをするようになってきた三つ子成長などが面白さのポイント。
無軌道さ、変態性、においては登場する大人たちがどうにも尊敬できない、アレな部分が多すぎるのがさらなる面白さに繋がっています。
クラスメイトと話すことが多くなっているのは、仲良くなってきたというのもあるんですが、それ以上に他の子の変さが表に出てきただけな気がします。
一番変なのは間違いなく松岡さん。キャラ説明が「とってもおかしな子」なのは伊達じゃないぜ。



三つ子の中でも長女のみつばがとりわけ目を惹くのは、決して私がみつばをひいき目に見ているからだけじゃないはず。
みんなそうだよね。
だってパンツだもの。雌豚だもの。
でも、みつばに負けず劣らずのプライドが高くてでライバルの杉崎が個人的には一番好きです。
みつばも心の底では杉崎が大好きなんですよ。
子供特有の好きな子には意地悪をしちゃうアレと、プライドが邪魔をしているんですよ、お互い。(妄想)
風が強い日のパンツ見せないようにする勝負で、みつばのパンツを見たくて見たくて錯乱した杉崎は微笑ましいものです。


みつどもえ」は大人の目には微笑ましく映る話も多く、特に杉崎メインの話は心温まることも多いです。
みつばのプライドの高さは見得と捻くれの割合が高いと思うんですが、杉崎のはお金持ちの自慢と自信によるもの。
自分でも性格が悪いことを自覚しているフシがちらほらあって、それゆえに情が厚いんですよね。
自分に好意を持ってくれる人には情が厚く、逆に自分が好きな人にもそれを求める。
ホワイトデーに大粒の涙を零しながらの訴えは5巻屈指の場面だと思います。変なフラグ立っちゃったけど。
弟を取られまいとガチレンごっこに名乗りを出たのも、チョコを欲しがるいやしんぼにチョコをあげたのも、情の深さゆえですよ。



みつどもえ」の表紙は三つ子なのがデフォでお約束ですが、5巻はカラー扉が杉崎だよ!
三つ子以外のキャラがカラー扉になったのは初めてで、それだけ重要ポジションで人気もあるってことですよね。わかります。


巻末に登場人物相関図があって、杉崎ママからみつばへの矢印が「罵倒して(はーと)」なのがもうね、親公認の付き合いをすればいいよね!
次のページにもうひとつ、”よしおか脳内相かん図”があって意表を突かれつつも笑ったのですが、この相関図には重大な見落としがある!
杉崎とみつばの間に矢印がないんだよ!
そこは両思いだろ…。
いや、杉崎と仲良しで近すぎる吉岡さんだからこその見落としなのかも…。
でも、吉岡さんの親友の宮なんとかさんからはひとはに矢印が出てるんだよなぁ。



…あとがきの杉崎のネグリジェ姿に5巻の印象を全部持ってかれました。
パンツはいてないんだよ!でも、ガーターベルトしてるんだよ!
しかも、携帯のディスプレイがどう見てもみつばの隠し撮り写真だよ!


私は「みつどもえ」は、杉崎とみつばを穿った見方で応援します。

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たまごさんの毎週の感想・考察には色んな視点に気付かされて好きです。


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