緩む頬が抑えきれない。今、最も注目の属性は「オニデレ」です!



オニデレ(1)/クリスタルな洋介(Amazon)
サンデーバックステージ(作者ページ)



個人的に、今連載されている週刊少年誌で最もニヤニヤする漫画と言えば「オニデレ」です。これはガチ。
サンデーを立ち読みで読んだ時なんかはニヤけるのを抑えきれず、サンデーを閉じて口を手で覆って落ち着くのを待たなくてはならなかったのも良い思い出。


そんな「オニデレ」の単行本がついに発売とあってはワクワクせざるを得ません。
ニヤリング誘発力が高すぎるのは判り切っていたけれど、1度読んでいるし大丈夫だろうと思って電車の中で読んでいたのですが、結局、顔が緩むのを抑えるのが困難でした。
この圧倒的破壊力!
必死でニヤニヤを抑えていた私はきっと変な目で見られていたことでしょう。



オニデレ」はラブコメです。
ニヤける頬を抑えきれない破壊力は、普通のラブコメとは一味も二味も違う輝きがあるからこそ。


主人公・今元正は手芸を愛する大人しい中学2年の男子。
意図せず生徒手帳の規則を照らし合わせたイメージそのものに合致するくらい模範的な生徒で、とことん平凡で目立たない正ですが、彼にはとてもじゃないけれど普通とは言えない秘密がありました。
それが付き合っている”彼女”の存在で、その彼女、育島紗夜は不良だったのです。
それもそんじょそこらの不良ではなく、県内最強喧嘩無敗で”鬼頭のサヤ”と異名をとる不良。
でも、正を宇宙一カッコ良くて頼れる彼氏だと思っていて、正が大好きでラブラブなとびっきり可愛い女の子なんです。
”鬼のような強さのヤンキー少女がデレデレになる漫画”なので”オニデレ”。



周囲から畏怖されるサヤさんが正の前でとてつもなく可愛くなる、最高峰レベルのギャップ萌えがニヤニヤを誘発して止まないんですよ。
番長であり鬼頭衆の頭であるサヤさんが、舎弟が言う「鬼頭衆に男はご法度。彼氏なんか作ったら許さない」の言葉を裏切るわけにはいきません。
正と付き合っていることを隠し続け、バレたら「正を殺してあたしも死ぬ」と覚悟します。


それでも会いたい、2人っきりになりたい、サヤさんと正の蜜月がもう可愛すぎる。
頬を紅潮させて、人差し指と人差し指同士をつついて正に甘えるサヤさんの、このいじらしい可愛さ。
正に優しい言葉や好意を示されると顔を真っ赤にして、嬉しすぎて気絶するこの初々しさと言ったら!
普段、学校の壁を素手でブチ抜いたり、振り下ろした手の衝撃波で壁に爪痕が刻まれたりする戦闘力を誇るだけに、そのギャップは最高潮まで達します。



「バレたらアウト」という公に恋人だと言えないだけに、苦悩する姿も愛らしいですし、次々と襲い掛かる邪魔もお約束の面白さ。
バレそうになった時の言い訳がまた無理があって、というか無茶すぎです。
2人きりになりたいから「こいつはあたしがシメるから帰れ」といった口実はデフォ。
バレそうになると、正を武器や鎧だと言い張ったりする言い訳の無理っぽさが、正が大好きだけに居た堪れません。
だがそれがいい



正もただ力が強くなくて一方的に愛されているだけのキャラじゃなくて、サヤさんへの愛を示しているのも良いですね。
食べると痛い弁当を食べきるなんて愛以外の何物でもない。
マズイんじゃなくて物理的に”痛い”弁当って何だよ、とも思うけれど愛の前には些細なことです。


今後も新キャラが増え、ますます邪魔が入るのですが更なるラブコメ破壊力を期待ですね。
そして最も気になる、「サヤさんと正が付き合うようになったキッカケ」もそのうち読みたいと思うのです。