挫折し成長していく、魅力溢れるお仕事4コマ - みそララ(2)



みそララ(2)/宮原るり(Amazon)
ヘッポコロジー(作者サイト)


うわー、「みそララ」が大好きだー!
オビの裏のコピーが「お仕事4コマ今年度人気No.1!!」となってまして、私にとっても今一番楽しみなお仕事4コマです。


確か一番新しいまんがタイムに描かれていたと思うんですが、宮原先生は情報誌のライター経験があるそうで、実体験を織り交ぜて描かれる仕事風景は地に足が着いた安定感があるんですよね。
職場やオフィスを舞台とした漫画は数あれど、登場人物の仕事にかなりのウェイトが置かれ、リアリティを持って描かれている漫画は目を引く確かな面白さがあります。
みそララ」は4コマらしい和気あいあいとした雰囲気と、仕事を通じて失敗し、壁を乗り越えていく成長物語としての面白さがあるんですよね。
4コマに限らず、お仕事漫画全般で見てもかなり面白いと思います。
やっぱり実体験や綿密な取材は面白さに繋がるんだなぁ。



2巻の大きな出来事といえば、温泉ポスターのコンペです。
デザインは梨絵、コピーは美苑で作ることになるんですが、「やりたかったことができる!」と活き活きとする梨絵を見て、悩んでいた美苑は相談できなくなります。
梨絵も自由にデザインした案が独りよがりなものだと指摘されてヘコみ、粟屋を交えて良いモノを作ろうと3人で相談するようになります。
それが良いんですよ!
何でもソツなくこなし失敗しない人よりも、失敗して成長していく人の方が人間味がありますし、壁にぶち当たってなお前に進もうとすることで人は成長できるのですよね。
相談する3人娘は学生のような明るいノリでもあり、仕事に対して真剣に向かいあうプロでもあります。
そうした経験、できたものが糧となり先に続いていく描写もしっかりあるのがもうね。
今の仕事に真剣な反面、美苑が前職での仕事への取り組みを反省する話があるのも良いです。
まだまだ失敗が多い彼女達を導く上司達が、優しくも厳しいのがまた良いんだよなぁ。



一方、雑談や飲みに行った時のギャップや脱力感あるネタには、思わず口元が緩みます。笑いを堪える的な意味で。
失敗談の写真の配置間違い話には大笑いしましたし、大島さんのセクハラにはニヤけざるを得ませんでした。
あと、梨絵の泣き上戸が可愛い!笑顔が可愛い!
普段はクールなだけに余計にもう。



あとは「恋愛ラボ」と繋がっているのは提示されていたのですが、スズとリコが登場したのが嬉しすぎます。
それと、舞台が岐阜なのがところどころに感じられて東海在住の身としては妙な嬉しさが。


しかし、欲を言えば1巻みたいにオールカラーにして欲しかった!
せっかく本誌連載のほとんどが2色カラーなのにもったいない!
是非、オールカラー版の2巻も出してください。

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みそっカスライターのへっぽこ成長物語、『みそララ』2巻 - DAIさん帝国


ヘッポコロジー
宮原るり先生のサイト。


みそララ 2 (まんがタイムコミックス)
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