ぼんよりラブラブ百合コメディ完結! - さくらの境(4)



さくらの境(きわ)(4)/竹本泉(Amazon)
ひまわりはうす(作者公式サイト)


竹本泉先生のまったり百合漫画「さくらの境」、連載は終わってしまってまして、最終巻が発売されました。
あー、本当に終わってしまったんだなぁ。


4人の娘(1名は娘という歳でもないかもしれないけど)と10匹の猫の日常をまったり描く漫画で、まさに竹本漫画というべきのほほんとした空気が心地良い漫画でした。
そして百合!
オビのキャッチコピーが「竹本泉のぼんよりラブリーコメディ」となっていて、「ぼんより」の意味がイマイチわかりませんが、なんとなく的を射た表現ですね。
そんな漫画。



リアルタイム漫画で季節は流れていくんだけど特に大きな出来事もなく、いや大きい出来事は起きるんだけど特別雰囲気とか変わることもなく、まったりした日々が続いていきます。
それが心地良い。
毎月の連載に合わせてリアルタイムに進行する漫画なので進級して、受験して、まさかの大学受験に失敗して浪人します。
大学に受かって一区切りして終了、という形にならなかったことで、この先もずっと変わらない毎日が続いていくと自然に思えるのが良いですね。



彼女達の日常はというと、ささちゃんが4人分のご飯作って、ふたちゃんがささちゃんに甘えて、ささちゃんが猫の世話して、ふたちゃんがささちゃんに甘えて、学校行って、学校でもふたちゃんがささちゃんに甘えて、多摩子ちゃんが仕事してないようでしていて、ふたちゃんがささちゃんに甘えて、甘え疲れて一緒に寝る。
そんな毎日。
百合です。ゆるゆるでラブラブです。
もうね、頬の緩みが止まらんですよ!


1巻からずっとなんですが、シャキッとした優等生のふたちゃんがささちゃんに甘えて、甘えて、甘えっぱなしで、ぐんにょりべたべたいちゃいちゃしっぱなしなのが微笑ましすぎます。
ちゅーするのも日常で、おはようからおやすみまで、さすがに人前ではしないけどちゅーしっぱなしなのがニヤける。
お風呂も一緒に入って、一緒のふとんで寝て、ラブラブを通り越してもう一緒にいるのが自然であるかのようです。
自然すぎてときめきに欠ける気もするけど、そんなことは些細な問題なのです。
1本のポッキーとかチーズたらとかスルメとかを両端から食べあったりするよ!
終盤なんて、ふたちゃんがささちゃんに甘えるときの擬音が「らぶらぶらぶらぶらぶ」だったよ!
百合ん百合んで見ていて幸せになれる、癒しにもほどがある。



フラッパーに2作品同時連載と相成って毎回6ページになったのですが特に雰囲気が変わることもなく。
いくらでも続けられる漫画で続いて欲しかったのですが、終了しても彼女達の日々は変わらないものであると素直に思えるので私の心の中で続いていくことでしょう。
とりあえず、最終回での未来予想図は3番で1番もやるのが良いと思います。