ちょっとエッチでピュアなマンガ家さんと美少女アシの日々 - マンガ家さんとアシスタントさんと(1)



マンガ家さんとアシスタントさんと(1)/ヒロユキ(Amazon)
自称清純派(作者サイト)


ヒロユキ先生の新作「マンガ家さんとアシスタントさんと」の1巻が「ドージンワーク」の最終巻と同時発売になりました。
「自称清純派」と聞いてピンとくる人なら説明不要な、ヒロユキ先生の作風の魅力に溢れる漫画になっています。
そう、主人公は軸がブレていないオープンな変態です。



マンガ家さんとアシスタントさんと」はタイトルそのまま、マンガ家さんとアシスタントさんと編集さんと、あとは他のマンガ家さんと大家さんが出てくる漫画です。
わかりやすいです。
主人公でマンガ家さんの愛徒勇気が「揉」というフキダシとともに、アシスタントさんの足須沙穂都さんに迫る表紙も、内容が端的にわかりやすいものになってますね。
さすが、「よつばと」などの表紙を手がける里見さんが装丁されているだけある。



表紙が内容を表しているんですが、主人公の愛徒先生はエッチです。
1ページ目の第一声が「おっぱい揉みたい…」。
素直にも程があるよ!
そりゃ、健全な男なら揉みたいよ!


でも、女の子の足須さんと2人っきりの部屋でも言える男です、愛徒先生は。
エッチで、欲望に忠実に、軸がブレることなく自分の気持ちに素直になれる男なのです。
それでいてピュアなのが愛徒先生の個性になっています。
エッチで欲望に忠実だけど襲い掛かるようなことはせず、まず頼みます。紳士ですね。
女の子の手を握るだけで感動に打ち震え、泣きます。男泣きです。
というか、よく泣きます。パンツとかが見れなくて、むせび泣きます。
あと、土下座が多いです。もはや特技なんじゃないかと思うくらい。
エッチでヘタレなんですが、基本的に無害そうでいい人で、何となく小動物的です。


愛徒先生はパンツが好きで、パンツが描きたいが為にマンガ家になったそうです。
パンモロ派なんですが、パンチラとパンモロのどちらが美しく見せれるかで真剣に悩みます。
悩みだした原因がネットのパンツ好きの人達の意見らしいんですが、ネットでパンツ好きって言ったらどう考えてもぱんつさんの影響な気がして仕方ない。
話が逸れました。
パンツを描けないことで幻覚を見、パンツが好きすぎるあまり作品の方向性を見失うあたり彼は本物です。



エッチなマンガ家さんが良いキャラしているんですが、ヒロユキ先生の漫画は女の子がやっぱり可愛いんですよ。
クールな足須さんも、愛徒先生のファンで無邪気なりんなちゃんも可愛いのですが、やはり編集のみはりちゃんが最強。戦闘力的な意味でも。
愛徒先生の仕事ぶりに頭を痛めるみはりちゃんは、すぐに拳が出る鬼編集です。
金髪ツインテールで典型的ツンデレかと思いきや、照れはあるけどデレはない気がします。
だがそれがいい
パンツスーツの似合うスレンダーな鬼編集が稀に見せる、決してデレじゃない照れた表情。これが可愛いんだ!



エッチで変態な主人公の漫画ですが、(私の目が曇っていなければ)爽やかです。
雑誌連載を追っていた時にはカラーが多い印象だっただけに、ちょっと高くなってもいいからカラーはそのまま収録して欲しかったのが残念なところでしょうか。