全てのアフタヌーン読者必読の書「good!アフタヌーン」初号!



good!アフタヌーン 初号(Amazon)


アフタヌーン読者待望(かもしれない)の初号が発売になりました。
黄色と白が映えるシンプルな色味に、ピンクのロゴが目立つ表紙です。
アフタ本誌を購読しているので、もちろん購入、購読決定な面白さでございました。


内容はどう見てもアフタヌーンの増刊ですね。
アフタヌーンをさらに漫画マニア向けにした感じがビシビシします。
地雷震diablo」や「カラミティヘッド」といった硬派な漫画や、萌え漫画として「いまドキッ」や「蹴球少女」を掲載しつつ、他のほとんどが漫画読み好きするツボをついた漫画だと思いました。
というか、執筆陣がすげぇ。
講談社各誌で宣伝漫画が掲載されていただけあって、編集部の本気が伝わってくる誌面です。



アフタヌーン作家が多いのはもちろんですが、藤島康介先生、沙村広明先生、木村紺先生、高橋ツトム先生という現在も一線で活躍するベテラン作家揃いなのが凄い。


沙村先生は久しぶりのギャグで、そういえば前の増刊の時の「おひっこし」以来でしょうか。連載ギャグ漫画。
終始河川敷で繰り広げられる1話でしたが、妙なSF…SFと言っていいのか?これは。SFちっくな不思議少女が出てきてメチャクチャながら、妙に親しみが湧く不思議な漫画でした。
随所に織り交ぜられる小ネタも面白いですし、不思議少女は可愛くて思わず”少女の吐瀉”に萌えてしまいそうになりました。危ない危ない。



イブニングからは石川雅之先生と久保保久先生が参戦。
石川雅之先生の「純潔のマリア」は目玉として宣伝にもよく使われていたのですが、初っ端のカラー(雑誌としても初っ端)から汚い中年オヤジと美女のベッドシーンからでビックリしました。
戦争の絶えない中世ヨーロッパを舞台に、魔女で処女のマリアが「処女なんていつでもくれてやる」と気にしつつフラグをヘシ折っていく漫画になりそうな予感。
久保先生の「アザゼルさん」はゲスト掲載で、ゲストなのを良いことにやりたい放題ですね。本家でもやりたい放題だけどさ…。


そういえば「アザゼルさん」以外は四季賞作家3名含めて新連載なんですね。
四季賞作家のデビューの場としても盛り上がりそうな気がします。増刊っぽい。



で、個人的には「そこをなんとか」麻生みこと先生、「サムライカアサン」の板羽皆先生、「アオハルッ!」のみもり先生といった講談社以外の少女漫画誌で活躍されている作家さんの連載が嬉しいです。


麻生先生の白泉社以外での漫画は初めて読みました。そういやメロディにはカラスヤ先生のアフタヌーン宣伝1ページ漫画が掲載されてるから違和感はないけども。
世界で1冊だけのその人にとって特別な本を作る女性が主人公の話で、本好きとしてその製本の模様も面白いですし、本に込められた依頼人の気持ちが絡む話が良いです。



初号を読んで、個人的に一番ツボったのは吉田基已先生の「夏の前日」。
芸大洋画科の青木が和服美女の藍沢さんと出会って、藍沢さんが青木が絵を描くところを見たり、なんやかんやある話です。
なんというか、クールを気取りつつも藍沢さんが気になっていて、大学でも普段から言いたいことが上手くいえないっぽい性格といい、普通に読んでいてうっかりこの青木青年に萌えてしまいました。
そういう楽しみ方をする漫画じゃないよね、これ。
んで、藍沢さんが本当にキレイで可愛い。和服が良い。
ラスト5ページは青木に萌えつつも、藍沢さんカッコ良さと色っぽさにやられてしまいました。



前にもアフタヌーンの増刊はあったのですが、面白かったもののあえなく休刊してしまっているだけに、good!アフタヌーンには定着して貰いたいものです。
面白いから大丈夫だと思うけど!購読続けるよ!