女の子同士のキスはとても甘いんだよ ー オトメキカングレーテル(1)



オトメキカングレーテル(1)/すどおかおる(Amazon)
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すどおかおる先生の新刊「オトメキカングレーテル」は甘ーいアクション百合です。
表紙も菓子の包装をイメージさせるデザイン。


簡単なストーリーとしては、甘味を奪う謎の魔物・フォルミーカに対抗できる能力を持つ少女達のお話。
魔物を撃退する魔法少女漫画といった感じでしょうか。



砂糖をはじめとした甘味が奪われてしまうため基本的に人工甘味料しかなく、世界観は全然甘くじゃないかと思いきや、その分だけ甘くなった時は際立つというもの。
棟分不足でフラストレーションが溜まった乙女が、甘味のために行動し、甘味を目の前にした時の姿は微笑ましいのです。
もちろん、百合としても甘く、微笑ましい場面もやはり百合とセットなのです。



そして、砂糖以上に「オトメキカングレーテル」の百合は非常に甘いのですよ。
魔物を撃退する能力を持った少女を育成する学園を舞台としたこの漫画の主人公・ユウも、当然の如く能力持ちなのですが、この能力が非常にニヤニヤしてしまいます。
ユウの能力はコピーなのですが、発動条件が「能力をコピーする相手の体液摂取」で、能力を発動するために毎回必ずキスをするという素敵設定。
体液摂取が必要なので、ディープキスですよ!
キスの後はメロメロになって腰砕けになってしまうのがまた良いです。
女の子同士のキスは何でこうも甘いのか。
敵のフォルミーカは自我はなさそうなので、ユウ達のやり取りに注力して楽しめますしね。



学園の生徒達は(多分)3人1組のユニットを組んでいて、ユウも、グラマラスで積極的なナギ、男勝りでキスなどには奥手なマリヤとユニットを組んでいます。
すどお先生が意図的に3人組の「永遠の3P」構成にしていて、チームワークを高める意味合いを含めてのコミュニケーションと、三角関係が基本になっているのですね。
コミュニケーションによって仲が深まれば感情も高まるわけで、そうなると恋愛的な意味で三角関係はますます面白さを増す、と。
今のところ嫉妬などの感情は薄く、ひょっとすると3人でラブラブになるかもしれませんが、どちらの展開も良いと思うのですよ。

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オトメキカングレーテル 1 (1) (IDコミックス 百合姫コミックス)
すどお かおる
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おすすめ度の平均: 5.0
5 百合の基本をきっちりおさえています
5 百合なキッスで甘味を守れ?!