真・業魔殿書庫の2008年漫画5選【少年誌・青年誌編】

今年も面白い漫画は数多くありました。
その中で、個人的に特に印象深かった作品を5タイトルピックアップ。
新連載、最終回、印象に残る展開などを選出基準としています。

惑星のさみだれ



惑星のさみだれ/水上悟志(Amazon)
続・みずかみ小屋(作者サイト)
 →6巻レビュー
 →5巻レビュー


私が個人的に、連載中の漫画で5本の指に入るくらい好きな漫画が「惑星のさみだれ」でして。
今年も面白くて、特に6巻分の展開の熱さ・悲しみは年内ベストに選ぶに十分な出来事でした。
太朗の死は、半月や師匠といった大人の死とまた違う、友として仲間としての死で、遺る喪服の騎士団には涙したものです。
最愛の幼馴染の死を受け入れ、彼の想いとともに生きる決意をした花子にも涙。

GIANT KILLING



GIANT KILLING/ツジトモ 原作:綱本将也(Amazon)
tsujitomo web / ツジトモウェブ(作者サイト)
 →5巻レビュー


昨年から面白かったのですが、熱い展開で今年見事にブレイク。
今、最も熱いサッカー漫画といっても過言ではないでしょう。
特に椿の覚醒は熱すぎました。
監督を主役とし、選手やフロントといったチーム、サポーターまで主役級に拡大させて熱狂させてくれます。
読者もいつの間にかサポーターになったように感じるほど、魅せてくれるんだ。

弱虫ペダル



弱虫ペダル/渡辺航(Amazon)
seihukunuidra's Website(作者サイト)
 →2巻レビュー


連載1話目から震えさせてくれた、自転車漫画。
今でも毎週のように鳥肌を立たせてくれます。個人的に、今一番震える少年漫画。
スポーツが苦手なオタクの主人公に自転車の素質があり、それが開花されていく様が熱いのですよ。
それも一度にじゃなくて、徐々に徐々に走りながら開花されていく様が。
壁にぶち当たることも多いのですが、走る姿が幸せそうなのも良いですね。

FLIP-FLAP



FLIP-FLAP/とよ田みのる(Amazon)
NETトキワ荘(仮)(作者サイト)
 →レビュー


ピンボール×恋愛という異色な漫画ながら、最高峰の熱さと愛は本物。
ピンボールの周辺という狭い世界ながら、マシンに向かう人の中には宇宙がありました。
好きな人の為にピンボールをする主人公の姿に、読んでいるこちらも心を震わされたものです。
1巻完結が惜しいと思ったものですが、1巻完結という長さだからこその密度ある面白さなんですよね。

3月のライオン



3月のライオン/羽海野チカ(Amazon)
羽海野チカ________umino*chika(作者サイト)
 →1巻レビュー


羽海野チカ先生の新連載がヤングアニマルで将棋漫画と聞いて衝撃的だったのですが、いざ始まってみれば圧倒的に面白いじゃないか!
巧みな心理描写と、主人公・零の複雑な生い立ちと現状が絡み合う物語に魅せられます。零だけでなく周囲の人々も不安や悩みなどを持ち、その生き様が零に影響を与えていくのです。
あと、猫が可愛すぎる。




次点で、今年完結した「水惑星年代記」でしょうか。
歳を取るごとに青年漫画が面白くて感じられるようになってきて仕方がありません。