今年初めての百合姫感想



コミック百合姫 VOL.15(Amazon)


百合姫Vol.15は2009年初の百合姫
なんだか新鮮なような、初々しいような感じがします。
季刊だから連載ものの前の話を忘れかけてたり、連載ものにファンタジーが多くて設定をいまだに把握しきれてなかったりというのもあるのですが、新しい作家さんや読切に新連載があるからそう感じてたんだろうなぁ。

ときめき☆もののけ女学園 / 南国ばなな

あとはあれだ、「ときめき☆もののけ女学園」の表紙が新鮮に感じました。


この作品はかなり百合としては異色なんですが、今号の本編も斜めに飛んでました。
妖怪の学校に迷いこんだ人間のあられの話なんですが、人間が妖怪になってしまう条件がすげぇ。
吸血鬼に吸血されたら吸血鬼になる、とかそんなもんじゃない。エロい。
百合漫画なので恋愛が絡むわけですが、イクところまでイッちゃうと同族の妖怪になってしまうという設定は意外性がありますね。
ここにきて元人間の新キャラが登場して、それがまたインパクトある容姿なのがまた。
恋を取って同族になるか、他の妖怪にヤラれて妖怪化してしまうか、はたまた喰われるか。面白くなってきました。

せいいっぱいの好きと嘘と / 竹宮ジン


一迅社コミック大賞の百合姫部門受賞作が掲載されているのですが、竹宮ジンさんじゃないですか!
普通に同人誌購読してるサークルの作家さんだー!
百合姫本誌を読む前にコミックトレジャーで配布されていたペーパーで掲載を知りました。おめでとうございます。
竹宮ジンさんはコミティアでオリジナル百合の同人誌を出されており、コミティアに参加されている作家さんはクオリティが高い漫画を描かれる方が多いので、今後の竹宮さんの作品が楽しみです。


掲載作は同じ先輩を好きになってしまった2人の女子高生のお話。
抜けがけしない、裏切らない、片方が上手くいったら応援する、の3つの約束をしているのですが、片方が先輩と付き合うことになってしまい、主人公は友情と嫉妬に揺れます。
先輩を取られたという感情ではなく、ずっと一緒に同じ人を見ていた友達を大切に思うようになっていたけれど言えず、というのが切ない。
先輩は出番が少ないですが魅力的ですし、メイン2人も対照的な女の子なので見ていて楽しいです。