戦国妖狐(2)



戦国妖狐(2)/水上悟志(Amazon)
続・みずかみ小屋(作者サイト)


一般書店で買ったけど、ペーパーが挟んであったよ。地方民には嬉しい!



さて、「戦国妖狐」2巻です。
闇(かたわら)のたまと、その力を受けて精霊体(要するに妖怪化)できる人間の迅火2人だったのが、人間の真介、霊力改造人間の灼岩と、在り様が異なる4人のパーティーとなりました。
4人並んで食事しているのが平和的です。
人間嫌いの迅火がこの先自分の気持ちが変わっていくのか、といったことを考えているのも印象的で、迅火のたま以外の他人への接し方もひとつの見所であることは間違いありません。


んで、断怪衆の追手・雷堂斬蔵と戦闘になるのですが、人間嫌い故か格下に見ていたただの人間の斬蔵に敗れる迅火。
驕りと、驕りからくる戦闘法の見極めのミスが敗因でしょうか。
再戦時に戦術の選択ミスに気付く形になっているのですが、ここで学んだことが新に現れた龍との戦いに活かされるんじゃないかな。
迅火と斬蔵の戦力差はかなりのものでしたが、それ以上に龍と迅火の戦力差は大きいですし。



迅火が人間嫌いのために不機嫌か仏頂面なことが多いのですが、その辺を普通の人間の真介が人間の感情を表情豊かに肩代わりして表現されているように感じます。
というか、木の闇とのやりとりの中での気持ちの変化が情を感じさせる。
それにしてもこの木の闇、愛嬌がありますな。たんこぶ作って現れるあたりとか。
水上先生の人外キャラは愛らしさがあって魅力たっぷり。