りこん猫



りこん猫/石田敦子(Amazon)
nano・cake(作者サイト)


うわー、この本はウルッときますわ。
猫でなくともペットを飼っているなら特に、猫好きなら尚のこと泣ける。


この漫画は、石田敦子先生と家族、それに猫との生活のエッセイ漫画です。
じゃあなんで「りこん猫」ってタイトルかというと、石田先生は離婚経験があってその時から飼っている猫もいるから。


前の夫との子供を流産で亡くし、その後に猫のちゃいを飼うことになって、捨て猫のかりんを拾い、犬の小梅を拾って暮らしていました。
それでも、夫とは仲が良すぎて夫婦としての形を作ることを怠り、離婚。
猫2匹は石田先生が引き取り、数年が経って、ちゃいが危篤に陥った時に現在の夫も含めて大人
3人で泣きながら看取った1話が泣けます。



基本的には、石田先生と夫と子供2人に猫と犬のマンション暮らしと、新しく拾ったピャー太の成長を描いていくお話。
ピャー太の気ままさに手を焼き、可愛くも大変な生活。
ご飯やオモチャの選り好みもさることながら、マンションのベランダでの救出劇など実際に起こったら気が気じゃなさすぎます。



ピャー太の話が多いですが、もう1匹の老猫・かりんの話ももちろんあって胸を刺します。
老い、衰弱していくかりんの最期には泣いた。
生き物を飼うということは、別れを覚悟しないとダメなんですよね。
ウチにももうかなりの老犬がいて、遠くない先にくる別れを思うと胸が苦しくなります。