今月の百合姫 VOL.16感想



百合姫 VOL.16(Amazon)


百合姫 VOL.16は藤枝雅先生の「飴色紅茶館歓談」のドラマCDが付録です。
とらのあなの某店で18日に買ってきたんですが、他の雑誌に比べて店頭在庫が少なかったような。
CD付きだからか、はたまたとらでペーパーが付くからだろうか。


あ、百合姫WildroseのVOL.3買い忘れてた。

Girl's End / 藤生

アオリで異端児扱いされている藤生先生が再登場。
エッセイ漫画である「マザーファッカーズ-底辺BL作家の日常」を読了していたので納得です。
BLの方の単行本はまだ読んでません。
BL作家なのに、BL単行本より先にエッセイ漫画で単行本が出てるのもすごいな…。


作風としても、舞台がモグリの違法クラブで、生々しさを強めに感じさせる同性愛の描き方がされていて百合姫の中でも異彩を放つ印象。
BLの雰囲気を持つ百合で、今後も期待したいところ。


クローゼット / 倉田嘘

百合姫Sで短編を掲載している倉田嘘先生が百合姫に初掲載。
やはり倉田先生の作風は本誌の方が合ってますね。


女の子しか好きになれない女子高生と、ヘテロの先輩と2人だけの部活というシチュエーション。
主人公が同性しか好きになれないことを先輩には話せて、落ち着ける関係で、「先輩を好きにはならない」と初めに言っています。
それでいて、2人ともがおとなしめなので「相手に振り向いてもらう!」とガツガツと動くのではなくて、徐々に気持ちが動いていく展開なのが良いです。


ハニー&マスタード / 森島明子


森島先生の大人百合は最高です!
今回のは設定も面白かった。


同じ職場の同僚で、元恋人同士、今は親友の2人が主人公。
で、同じ女の子を好きになるという話。
宝塚系にツリ目の2人がそれぞれにアプローチしており、意中の女の子と一緒に働いてる子もツリ目、好かれている娘だけがタレ目という印象の違いも面白いです。
読んでいて途中で、「主人公2人が同じ娘にアプローチするけど失敗して、ゲストキャラ同士がくっ付く連載になっても面白そう」とか思いました。
いや、まぁ主人公同士もお互いに初めて語った気持ちがあり、若い2人も本音を打ち明けたりと良い読切でした。

アップル・デイ・ドリーム / 城之内寧々

不況の波がこんなところにも!?
しかしまぁ、薫はヘタレですなぁ。大事にするの方向性が間違ってる。でもそれが味。
とはいえ、いくらヘタレ攻めとはいえここまで鈍感だと、読んでいるこっちも由真みたいに「早く手を出せよ」って思いますね。
由真の方が誘いっぷりも、すでに4コマのタイトルに「攻め」ってのがあるくらいなってるのにー。