衣に本当の家族ができたと思うと胸が熱くなるんだ…

竹宮ジン先生をご存知でしょうか。


竹宮ジン先生は創作百合で同人活動をされている作家さんで、定評のある百合作品を描く作家さんです。
百合姫で商業デビュー、楽園に掲載と、商業誌での活躍も増えてファンとしては嬉しいものです。
当サイトは竹宮ジン先生を応援しています。


先日、そんな竹宮先生の初単行本「Girlish Sweet アタシノ彼女」が発売されました。



同人誌で発表されていた「赤いセーラー服」シリーズを一冊にまとめた単行本で、これがまた実に素晴らしいのです。


赤いセーラー服シリーズということで、同じ制服、つまり同じ学校を舞台にしており登場人物の繋がり方が最高。つまりマーベラスなのです。
初期の卒業をまたいで描かれる二人や、卒業して社会人になった女性たちの話は同人誌で読んだ時には同じシリーズだと気付けなかったのですが、描き下ろしで収録されている各話のつなぎが見事です。
同人誌という打ち切りのないフィールドだからこそ、初期から張られた伏線を無理なく回収できる魅力もあると思うのです。


同人誌で発表された順に収録されているのですが、進むに連れて話の重さが増していくのも素晴らしいのです。
恋の始まりを予感させる話もニヤニヤしてしまうのですが、一歩踏み込んだ関係まで行って過去の出来事からくる悩みを抱え、打ち明ける展開は実にマーベラス


最後のエピソードのメインキャラである加藤さんが実に可愛いのです。


加藤さん


身長は低く、横柄な態度。しかし、まっすぐストレートに人の事を思いやれる良い子なのです。
竹宮先生の描く女の子は愛が込められて描かれているとヒシヒシと感じるのですが、各話の主役から見た相手のなんとキラキラと輝いて描かれることか!なんてマーベラス
加藤と野中の二人のエピソードはシリーズ最終ということもあり、同人誌3冊分の濃密さと話の重さがあります。それだけに二人がグンバツに輝いて見えるのですよ!
そう素晴らしい百合漫画なのです!



ここ数年の百合漫画の充実ぶりはただ事ではありません。そんな中、新しく百合アンソロジー「ひらり、」が発売されました。


百合アンソロジー ひらり、
雨隠 ギド 橋本 みつる 御徒町TONO 未幡 石堂 くるみ スカーレット ベリ子 前田 とも 茉崎 ミユキ 仙石 寛子 遠田 志帆 古張 乃莉 藤沢 誠 月村 奎
新書館


出版社は新書館。WINGSなどを発行している出版社です。まさに少女漫画!という感じがする百合アンソロなのです。
友情、片思い、恋の始まりといった内容の話を収録しています。純正少女漫画百合アンソロという個性になっていくのでしょうか。
両想いになるまでの作品は多いのですが、その咲を描く作品がないのは残念です。しかしそれでもマーベラな1冊であることは間違いないのです。
女の子女の子した娘が飛び蹴りをかます話や、切腹しようとしながら登場する女の子がメインな話などもあり侮れません。どちらも爽やかで素晴らしい作品でした。オッケイ!


個人的にツボなのは、唯一社会人の話である「檸檬の」。
私あ社会人百合が好きなのもあるのですが、学生時代の一時の感情でないという描写が素晴らしいものでした。
職業ものの百合は素晴らしいので、オフィスGLアンソロができると非常に嬉しいのです。


百合専門誌が増えてしのぎを削る時代になったと思うと胸が熱くなるんだ…



前置きが長くなりましたが「咲-saki-」の7巻が発売されました。



表紙は大活躍の6巻で表紙を飾れなかった池田
6巻の池田のフルボッコを思い出すと胸が熱くなるな
7巻ではオーラスを迎えたことで大会中の池田の活躍はあまりありませんでしたが、ジャミラや名ゼリフなど見所は満載。



「裏はめくらないでおいてやる!」


一度使ってみたいものです。
私の麻雀の腕前では満貫が精一杯ですが。



団体戦決勝そのものは一番麻雀を楽しんだ咲が勝利。テニスを楽しんで勝ったテニプリリョーマが思い出されます。
清澄が順当に全国への切符を手にし、一部の全国出場校もその姿が描かれなした。



小鍛冶健夜プロ(世界ランク973位)


チョイ役と思われる解説のプロがこんなに可愛い…だと…
ほんの僅かなコマだけでも溢れ出るこのヘナチョコオーラにニヤニヤを隠せません。
これは今後の活躍も要チェックですよ!
7巻ではこれだけの出番かと思いきや、ヘナチョコ顔がトレカになっていて作中でも人気なのが判明して二度ニヤニヤできるのです。あのトレカ欲しいです



そして龍門渕好きとししては、咲に破れてベソをかいていた衣が大きく成長したことがとても嬉しいのです。


魔物じみた能力で一たちを食い物にしてきた衣ですが、感覚通りでは勝てない相手である咲に出会い、今まで恐怖されるだけだった自分の麻雀を「楽しかった」と言ってもらえました。
初めて出会った相手、また打とうと言ってくれた相手…


この女、陥落(おち)た!


自分の能力を恐れない咲と出会い、初めて友達ができるかもしれないと喜ぶ衣。
でも気づけばもう、いつも側に友達で家族である人達がいました。
龍門渕の5人は仲間を超えて、すでに家族なので非常に微笑ましいです。うむ、マーベラスだな。


透華にさらなるポテンシャルがあることが発覚し、まだまだ龍門渕は底が見えません。
透華のことは自分が一番よく知っているというように語り、透華の言動に一喜一憂する一はやはりマーベラスです。
早く8巻読みたいものです。



8巻収録分には部長の活躍も収録されると胸が熱くなるんだ…
モモの香りがする特別編も部長無双を思うと、より味わい深いんだ。
百合は素晴らしいな!




※盟約により、今回はヤマカム風の感想記事に挑戦しました。
楽しいけど、すごく時間がかかって難しいです…
山田さんは普段30分くらいで記事作るらしいと思うと胸が熱くなるな