ソウルメイトツーリスト(1)

ソウルメイトツーリスト(1)/ふる鳥弥生 (原作:根本新)

 
 
「少年シリウス」というマイナー誌に連載されていますが、なかなかに良作なので布教的にレビューを。
 
幽霊が見えるが幽霊が大の苦手な女子高生・真理子は、祖母の墓参りの際に事故で仁という幽霊の墓を壊してしまう。
墓を直すために渋々「幽霊旅行代理店・ソウルメイトツーリスト」でバイトをすることになるが…
 
 
人間と幽霊の人情モノということで「拝み屋横丁顛末記」
と同系統のマンガといえるでしょう。
「拝み屋」は登場人物にジジイが多く良い味を出していて私はあっちのが好きですが、この「ソウルメイトツーリスト」のほうが主人公が少女で絵柄的にも一般受けしそうな感じですね。
 
話のキモは、幽霊の苦手な真理子が幽霊と関わっていくことによって成長していく過程と、幽霊の人情話でしょうか。
仁の真理子に対する当初のキツイ態度は当然の態度なわけですが、それが一度大きな衝突を経てお互いを思いやる様はなんて人情モノの王道なことか!
 
その他のポイントは真理子の表情の豊かさです。
幽霊を恐れているため殆どが「驚き・恐怖」といったものではあるのですが、クルクルと変わる真理子の表情のおかげでテンポ良く読める部分が大きいかと。
まぁ。キャラ的にも好き嫌いが分かれるとは思いますが。