DARK EDGE(15) ★★★★★★


DARK EDGE(15)/相川有


7年8か月の連載を経て「DARK EDGE」無事完結、最終巻堂々の発売です!
終盤はやや駆け足気味な展開ではありましたが、内容は満足・納得のデキでした。
相川先生、お疲れ様でした。


思えば連載一回目から楽しみにして読んでいてこんなに歳月が経ったのだな、と感慨深いものがあります。
作品自体の思い出の他にも、この作品を学校で読んだり、友人に貸したり、新刊発売日に友人宅に泊まって読んだりと、やけにそういった思い出とともにある作品でした。
それだけにヘタに引き伸ばしてグダグダなになったり、打ち切りになったりせずに完結したのが嬉しい。
相川先生のサイン色紙も貰えましたし!


発売日に買っていたにもかかわらず、スレを見て小冊子があることを知ってアニメイトまで2冊目を買いに行きましたよ。
情報通り、言わなければ付けて貰えなかったワケですが、メディアワークスも封入しておくか販売店に徹底しておいていただきたい。
そしてアニメイト。客に言われなければ付けないなんて!相川作品を買う人は固定ファンが多いんだ!まして最終巻なんだから付けるよう徹底してくれよ!
メディアワークスアニメイトは謝れ、相川先生に謝れ!
公式で「手に入らない人はこっそり言ってください」なんて…アンタ作家の鑑だよ、相川先生…


後日、特集を組んで一から感想を書きたい。


以下ネタバレだらけ。


辻学園最後の日がいきなりやってきて、それぞれの「学園の外」での絆(?)の描写があるのですが、赤坂は継子に体を乗っ取られ気味なので校門の外へ出れません。
悔しい!見たかったよ!
しかも伊勢が赤坂が着けていた九郎ちんのネクタイまで外させやがるうえに、迫ってやがる!伊勢に殺意を覚えました。
清水・西脇・吉国・天野それぞれの最後の学園に赴く前のやり取りはジーンときました。


夜の学園で相変わらずバラバラになってしまうのですが、それぞれが九郎と仲間の為に戦っているのをみて成長したなぁ&クライマックスなんだなぁ、と。
それにしても最後まで団体行動のできない人達だなぁ。それでこそ!なキャラ達ですからむしろ愛しい。
吉国が白右の想いを無駄にするまいと奮闘するのは、全巻を通しても一番の個人的吉国の名シーンです。


クライマックスに来て、校長大活躍!今までの活躍のなさを取り返すような勢いです。
決して格好良くはないですが。
窮地に陥った九郎に道を切り開いた赤坂&清水。
展開的に赤坂だけの見せ場になっていましたが良いです。赤坂好きですから。


レメクとの最終決戦で最後まで自分の思いを貫き、レメクに止めを刺せなかった九郎。ヘタレですが、九郎ちんはこうでないと!


辻学園の崩壊とともに不死族の消滅するのですが、佐藤・深谷の両教師は最後まで「らしい」二人でした。
人間と不死族は共存できないまでも、少しでも歩みよれたと信じたい。
レメク崩壊で突然崩壊した土屋は哀れですが。


崩壊した四辻学園の瓦礫から無事生還した九郎を見た時の赤坂と言ったら、もう!
その涙には感動しました。二人で幸せになって頂きたいです。


一番のシーンは最後の1ページ。
五人の後ろ姿は涙なしには見れないくらいです。
未来を感じさせる名シーンです。
そこに伊勢と麻央がいないのがやるせない。


そして伊勢ですが本当に母親と恋人まで不死族にしやがったよ、この男!
一番自分の理想・望みを実現させたのはまぎれもなく、伊勢鉄三この男ですな。


満足のラストでした。
相川先生、本当にお疲れ様でした。
次はバタフライを無事完結させてください。次回作にも期待しています。



Dark edge 15 (電撃コミックス)

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