メイドさんの館 #2

メイドさんへの偏愛を語る、第二回です。


今回は森薫先生の本格メイド漫画「エマ」より、ヒロインの「エマ」です。

(「エマ(5)」より)


この作品は19世紀末の英国で、貴族と使用人の恋愛など認められない階級の格差のある時代が舞台です。
そんな時代背景で、貴族のウィリアムと、ウィリアムの恩師のメイド・エマの恋愛物語を描いた漫画。



実際に読んで頂きたいので詳しい展開は書きませんが、当然ながら二人の仲は認められるはずもなく引き裂かれ、逢えなくなってしまってからも相手への想いは募るばかり。
再開を果たした二人ですが、信じられないような出来事がエマに襲い掛かる…


というのが6巻までのあらすじ。
6巻のラストは衝撃的です。いやマジで。
最終巻の発売も近いですし目が離せません。


作者の森薫先生は深いメイド愛の持ち主で、メイド関係の資料や中世英国の資料などを集め読み込んでこの漫画を描いています。
他にもイギリス取材に行ったりしているのですが、そのこだわりが作品から伝わってくるくらい本格的。
他のメイド漫画とは一線を画しています。
メイドとはメイド喫茶のメイドだ、と思っているような人には読んで認識を改めていただきたい。


エマは正統派なメイドであり、オタク的な文化のメイドではありませんので安心してお読みいただけます。
エマとウィリアムの許されざる純愛、エマの一途さ、メイドのあり方。
この作品は読んでおいて損はありません。


この時代に眼鏡は珍しいようです。


しかし読み返してて思ったが、名場面に限ってメイド服じゃないんだよなこの漫画…



エマ/森薫