和む百合漫画「さくらの境」3巻で本の整理を考えてみる
さくらの境(きわ)、3巻の発売です。
何も考えずにぼーっと読める百合漫画で非常に良いですよ。
■のんびり百合を楽しむ
この漫画はぼーっとした漫画です。
取り立ててストーリーは特になく、話の進展もない。
のんびりゆったりできます。
巻頭のカラーページから「おはようのちゅー」「おやすみのちゅー」「行ってらっしゃいのちゅー」「おかえりのちゅー」で、ぼーっとした百合を楽しめます。
登場人物の関係も変化なく、安心してのんびりした雰囲気を楽しめます。
一応連載の暦通りに季節は巡り、花見や夏祭り、修学旅行なんかのイベント事もこなしているのですが、不思議と特別なイベントを行っていないように感じるのがまた良いですな。
高2になっても何も変わらずの生活で、高校を卒業してもこのまま続けていって欲しいですよ。
普段はテキパキしていて生徒会長もこなすふたちゃんの、ささちゃんに対する甘えっぷりは進行していて、それを受け入れるささちゃんの甘やかしっぷり(無自覚)も良すぎます。
家でいちゃいちゃしてキスしていたのが外でもキスしたり、頬についたごはん粒を口でとったり、それでもどこまでもゆったりのんびりとしていて、百合好きの私には読んでいて幸せですよ。
ただ「ラブラブしているわけじゃなくて、本当の甘ったれ?」のセリフには軽くショック。
変わることなく続いて欲しいと思っていますが、ラブラブになる変化なら大歓迎でございます。
■さくらの境で本の整理を考えてみる
4人と10匹の猫が生活する家の家主・多摩子ちゃんは、仕事の資料として本を使うのですがそれ以上に本を大量に買う人。
海外からダンボール数箱に及ぶ本を送ってきたり、家に本が溢れ開けられない扉があるばかりでなく、風呂場にまで本が溢れていた始末。
地震により天井(2階の床にあたります)が「ミシッ」っといったので整頓をすることに。
共感できる部分も多かったので、セリフを引用しつつ少し本の整理を考えてみることにします。
「いらない本は全部捨てるの」
「全部いるのー」
初っ端からこんなで整頓する気はないのでは(笑)
えーと、好きで読みたい本を買っているのは前提としてあるのですが、本が溜まっている人は少なからずコレクター気質があると思うのです。
そういった人はいらない本などなく、衝動買いで買った微妙と思えるような本でも捨てられないんじゃないでしょうか。
私もスペースの関係で泣く泣く手放していたりします。
「じゃあ初めから衝動買いしなきゃいいじゃん」とか言われそうですが、それは無理ってもんだぜ、とっつあん。
「内容に覚えのない本とか買った記憶すらない本が山のようにボロボロ」
さすがにここまでの人は稀だとは思いますが、内容に覚えのない本≒読んでない本≒積みっぱなしの本、と考えると他人事ではなく。
よく本を買う人というのは、当然ながら買う量も頻度も多くて積まれがち。
読むよりも買う方が当然ながら圧倒的に早いですし。
漫画やシリーズモノの小説なんかだと、既刊を読んでいなくても新刊が出ると買いますし、雑誌も次の号が出る前に買わないと買えなくなってしまうので買いますね。
そうやって地層は形成されてゆくのです。
「既刊を読んでから買えばいいじゃん」とも思いますが、漫画だとまとめ買いして一気読みしたいという気持ちがありますし。
ま、読んで面白ければ続きを買うという買い方はハズレを引きにくいので良いとは思います。
でも、買って揃っていると充足感があるんだよなぁ。
多摩子ちゃんは「重複してるし」と4冊同じ本があったりするようです。
積まれていると意図せずダブりがちです。
しっかりと購入のメモを取ると良いかも。
「とりあえず雑誌は捨てる」
「衝動買いした本は捨てる」
「流行りの本は捨てる」
これらは作中で行われた整頓方法です。
これも解決案ですね。
確かに雑誌はかさ張ります。
漫画雑誌を例に取れば「早く読みたい、続きが気になる」「表紙買いのリスクを減らしたい」「面白い漫画を見つけたい」と言った部分が購入の動機の中に挙げられるのではないでしょうか。
そうして買った雑誌ですが、捨てる時期は人それぞれ。
読んだら捨てるという人もいれば、捨てずにずっと保管する人もいます。
私は、単行本が出たら捨てる人です。
単行本が出ない作品もありますし、読み切りなんて特に。
そういっていると片付かないので、泣く泣く必要なページだけ切り取って残りを捨てたり。
衝動買いした本≒表紙買いした本とすれば、まぁ微妙なのも割合としては多いかも。
新しい出会いがあるので止められませんが、整頓する上でポイントになるのは確か。
「流行りの本は捨てる」というのは実践されている方は多いのでしょうね。
古本屋に行くと、昔流行った本が多くあることから見て取れます。
「そもそも買う量を減らせば良いのでは」と言われます。
しかし、知った時に買わないと二度と買えないかもしれませんし、気になっていた本が古本屋であるとついつい買ってしまったり。
気付いたら絶版だったりしますしね。
社会人になり自由になるお金があると、昔買えなかった漫画がコミック文庫として出ているのを見かけては手を出してしまうものです。
そして全部は読んでいなかったり。
ああ駄目だ、整頓できないや。
ここまで書いて何の解決にもなっていません。
雑誌でチェックして、漫画喫茶で読んで面白かったものを買う、というのが整頓ではないですが整理できないことで悩まなくても良い方法なんだろうなぁ。
■既刊記事
○さくらの境(1)
- 作者: 竹本泉
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/01/23
- メディア: コミック
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