みーたん(1)



みーたん(1)/友美イチロウ(Amazon)


これは凄い漫画ですね、内容もさることながら、表紙、オビなど、様々な意味で。
色々と衝撃的でしたよ。



まず、表紙。
表紙とカバー裏を、山名沢湖先生・倉上淳士先生・森永みるく先生・紺條夏生先生・ミキマキ先生の書き下ろし。
しかし、落書きのようなイラスト・黒ペンのみで色が無い、というネタ。
森永先生はタイトルロゴのみです。
手にとってオビだと思った部分がオビではなくて、表紙に印刷された表紙の一部という事実に書店でショックを受けましたよ。
この表紙は逆に表紙買いしたくなるのが、ネタ好きの人間の性。



裏表紙のオビ部分のコミックハイ!にて大不評連載中!!」「何故かコミックスまでこぎつけちゃった衝撃の失敗作!!」というアオリが凄いですな。



まえがき・あとがきの部分は担当編集が書いているようで、PCのテキスト感バリバリなのに少し切なさを感じてしまうのは何故でしょうか。
まえがきで書かれているとおり、この単行本は

「アオリ文句とか情報とかページ数の数字とか、いろいろ雑誌掲載のときのまんまです。」

というもので、事実、1話目のページ数が290台の数字だったり、柱はスクランのアオリのようなものではなく、ほとんどが次号の本誌や他の単行本の広告と本当にそのまんま。
漢らしいネタだと思うのですが、編集の手抜きなのかもしれません。



漫画の内容は、ニートの新人(18)の元に、地下を掘って進んでいた・地底人のみーたんが水道管を破裂させて現れて、なんとなくマンションで二人暮らしになるというもの。
新人のあまりのニート・ひきこもりっぷりと、みーたんの毒舌が毎回、展開されていきます。
マンションを与えられて、毎月の仕送りが45万のニートってどうなっているんですかこんちくしょう。


基本的に全裸で、外出の時には日光を避ける為にQ太郎のような布を被るみーたん。
被っているのは晴れの屋外にいるときだけで、建物に入ると全裸というのが割と徹底されています。
その辺の登場人物達が、全裸の幼女を見て何も言わないことを気にしたら負けでしょうか。



ひきこもり故か段々と新人の出番は減って、みーたんの毒舌が社会(?)を斬るようなそうでないような漫画になっています。
言っている内容は正論が多いのですが、どこか釈然としないのはなんでだろう。全裸だからか?


毒舌の対象はオタクやオタク文化が多目で、場合によってはダメージを受けるかも。



それにしても、親にエロゲを並んで買わせる回の、並んでいる親が老婆というのは!
エロゲが監禁陵辱系だというのがまた…



みーたんが描いた漫画が1話分載っているのですが、これがまた凄い。
らくがきで毒舌って。
友美先生は成年向け同人誌で活躍されており、隣のお姉さんの初登場の回でその片鱗を感じたりしましたが、基本的に色気はあまりないです。
この漫画の作風といい、芸風が広い印象を受けます。



全体的にネタだらけで、ネタ漫画好きな人なら楽しめるかと。
悪ふざけが許容できない方、表紙を見て抵抗を感じた方は避けた方が無難だと思います。



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みーたん(1)(アクションコミックス コミックハイブランド)

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