ふおんコネクト!(1)
4コマ漫画では特に「キャラの役割」と「キャラの個性を活かした展開」が面白さに直結すると思うのです。
この漫画は、そのあたりがしっかりしていて面白い萌え4コマです。
4人のメインキャラで展開する漫画で、それぞれの個性があって安定・安心して読めます。
・暴走バカ高校生
・クールな完璧超人
・普通な三女
・暴走教師
私の認識で表現するとこんな感じ。
暴走するトラブルメーカーが二人いるのがポイントであり、生徒と教師という違いはあれども同レベルに問題児(教師)というのが面白いです。
ふおんと夕が起こすドタバタを、次女の交流を初めとした他のキャラで締めるのが基本的な流れ。
バカ生徒と教師といった点、趣味の点でキャラが異なりますが、教師である夕の方が幾分か大人気無く見えるのが良いですね。
部屋の惨状とか、居間で不法占拠しているスペースのゲーム機やフィギュアとか。
とても他人とは思えないのですけれどこれはアレですか、「こんなダメな大人になっちゃダメだ」という警鐘ですか。それとも「楽しければこんな大人でもいいじゃん」という僕らへのメッセージでしょうか。
暴走しまくり、結構貧乏くじを引きまくる教師の夕が大好き。
奔放で年上なのに、ミニマムで威厳も無いのがもう!
ふおん以外の3人が家族だったり、交流や夕の方がインパクト大だったりで、タイトルに名を冠しているふおんがメインの主人公じゃない気がするのは私だけかなぁ。
面白いから些細なことなんですけどね。
ふおん以外の3人は家族であり、その家族関係は複雑でイマイチよくわからない部分があります。
おまけ漫画で簡単に家族関係の図が描かれていますが、「現在開示されている関係」という表現が、まだ複雑な可能性を感じさせて気になる。
作中の関係になった経緯はおいおい話されるそうなので楽しみですよ。
家族関係が複雑でその家族に関するエピソードもある3人に対して、その辺りの掘り下げがほとんど無いふおん。
カラーページのふおんの伏線めいた描かれ方といい、語られないが故に気になります。
そういった設定は置いておいても、暴走するキャラとちりばめられたネタの数々(オタクネタ多し)が楽しい。
「深く考えずに楽しめる」というのも4コマ漫画のポイントだと考えているのですが、その点でも面白い良い4コマ漫画ですね。
- 作者: ざら
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/03/27
- メディア: コミック
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