パパイヤ軍団(1) - なんてことない毎日の趣味と生活と投資活動

どこぞで「百合展開がある」というのを目にし、結構面白いとのことでしたので購入。
表紙がキラキラしていて、書店で見かけてちょっとビックリ。
私にとって、初めて読んだ青木光恵先生の作品です。

新宿、歌舞伎町にあるキャバクラ「クラブ・パパイヤ」のキャバ嬢達のお話です。
キャバ嬢が主役ですが、重苦しい夜のお仕事なイメージはなく、H有のポップな雰囲気なのが良いかと。
言うなれば、コメディ仕立てのハートフルストーリーという感じでしょうか。

メインとなる登場人物は、バラエティに富んだ変わり者ばかり。
オビの紹介がわかり易いので、表現を拝借します。

・巨乳×貧乳の女の子カップル
・夢見る年下君に弱い”オカン”的女子
・2次元の萌え（腐）に愛を捧げる同人オタク（オビの裏より抜粋）

この3組のキャバ嬢の話がそれぞれ展開されていく形です。

職業がキャバ嬢で職場がキャバクラですが、話の中核となるのはプライベートだったり従業員間の関係だったりするので、店での接客はメインではないです。
なもんで、個人や特定の二人にスポットを当てており、回によってメインキャラがガラリと変わるわけです。

1巻では6話分収録しており、1〜3話で上記の3組のエピソードを描き、4〜6話でそれぞれの話の「その2」を描いています。
2巻以降も「その3」が描かれていくと思うんですが、うち1組は話として一段落しているので、新しいキャラが出てくるんだろうなぁ。

従業員は女性だけではなく当然ながら男性キャラも登場するのですが、このキャラが憎めないというか愛嬌があるというか。

オビの紹介では、「妄想レベル＜中学生＞な店長」。
キャバクラの店長で35歳にして、「恋してしてえよー」や「本当の恋がしたい！」などのセリフを吐き、黒服に「高校生か…？」と思われる始末。
それでいて大人の余裕も見せるキャラ。
彼と同人作家のキャバ嬢の話が、キャラが立っているのもあって、読んでいて面白いです。

んで、百合。
巨乳×貧乳の女の子カップルですね。
表紙になっていて1話がこの二人のエピソードなので、この漫画の主人公と思っていいのだろうか。

天然で男の趣味が悪いちえりと、クールで気が強い美果。
1話の冒頭から、「更衣室でちえりのアソコを弄る美果」という場面がこの漫画を端的に表しているような気がする。
あっさりしたエロなので、女性でも読んでいただけると思います。

彼氏が不倫相手で金を借りに来るような男で、他にもアレなちえりは、なんというビッチ！と思います。
思いますが、ちえりを一筋に思い「大好きだ！」と叫ぶ美果は良いキャラ。
勝ち気で、受けにまわると可愛らしく、実は○○○（ネタバレの為、伏せます）だったなんて萌える。
ちえりの男癖が解消されれば、良い百合になるんだけども。