ちゃんと百合している「H有り」の百合アンソロ - 百合姫Wildrose



百合姫Wildrose(Amazon)


エロに特化している風な情報があったので、一抹の不安を抱いていたのですが…
収録作品、全編にセックス有りでした。
いいのか、一迅社



ずっと雑誌形態の本だと思っていたのですが、普通の百合姫ミックスと同じサイズ・レーベルの本でした。
アンソロですね、これは。



で、収録されている全ての漫画でセックスがあって「エロに特化しすぎて、百合といえなかったらどうしよう」と思っていたのですが、杞憂でした。ほとんどの作品が「好き」って気持ちを踏まえた上での、甘々な展開でニヤニヤして読んでましたよ。


ムードもへったくれもないけどラブラブなCHI-RAN先生の漫画や、惹かれている相手の寝込みを襲ってしまう速瀬羽柴先生の漫画も含めて、全てが「純粋に好き」の気持ちで成り立っているのが良いです。
好きになったキッカケや、好きになっていく過程が描かれている漫画も多くて、百合オタとして納得できるものでした。
ちゃんと「お互いを好き」ってことを確認した上で行為に及んでいるのがよろしいかと。


ただまぁ、尺は短いですよね。セックスを描くところまでやるのなら。
出逢って、惹かれて、好きと伝えて、セックス、までが16ページというのは短いと感じます。
アンソロ形式だから仕方がないとはいえ、もう少しじっくり描いて欲しいなぁと思うのでした。
せっかくの甘々でラブラブ百合だから。


彼氏が居たり、過去の男がいたりした作品もありますが、空気な男以外は基本的に男は出て来ません。
安心ですね。



個人的には特に、三国ハヂメ先生、森島明子先生、南崎いく先生の漫画が結構ツボったですよ。
他の作家さんの作品も良かったので、体調が戻って時間がとれたら作品別でレビューしたいところです。