自分トコの企画に間に合わなかったので簡単にレビューを書いてみた - かってに改蔵



かってに改蔵/久米田康治(Amazon)



「オタク漫画紹介録」で第三回のお題とした「かってに改蔵」は全26巻と結構な巻数が出ている漫画ですが、7サイト様に参加頂き、人気の高さを感じました。
かってに改蔵」は名作ですものね。
ああ、魅惑のネタの数々よ!


「あざとい」「絶望した!「妄想族」などをはじめ日常でついつい使ってしまうネタの数々。
実生活で何かにウットリしたり、思い出す際にはついつい頭の中で関連事項を羅列してしまうクセすら付きました。



そして「ネタは狭ければ狭いほど面白い」は 間違いなく名言であり、そこにかなりのものが集約されています。
大量にちりばめられた細かいネタ・背景ネタの数々は、その元ネタが解らずともある程度面白く感じるのは久米田先生のこのスタンスあってのことだと思います。


個人的には、ゴスロリキャラが発した「Cali≠gari」と「グルグル映畫館」の名前が忘れられない。
いや、私はこれらのバンドの曲はあまり聴いてはいないのですけど、久米田先生の幅が広すぎると実感できた瞬間だったので。



今回は締め切り間際に風邪で頭が働かずレビューが書けなかったのですが、実は期間中に全部読みきれませんでした。
それでも、この漫画は全26巻というのが短く感じる良い漫画でした。
打ち切りさえにならなければ…


「南国」のノリに近い初期の改蔵の勘違いからズレた認識でのギャグから、現在連載中の「絶望先生」に繋がる時事ネタをふんだんに盛り込んだ細かすぎる羅列ネタなど、ネタや絵柄の変化もありながら、久米田先生ご本人の鬱も進行して色々と心配したものです。
そうして迎えた最終回は、その前の数週で最終回をそこはかとなく匂わせ始めていたものの、意表をついた衝撃の最終回。
アリですね。



萌える絵柄とは言えないものの、何故か可愛くて仕方がないのが久米田先生のキャラ。
絵柄自体はあざとくないものの、ポイントポイントを押さえた外見と性格のわかり易さが魅力のひとつかと。。
久米田先生はキャラ作りにも長けていらっしゃると思うのです。
羽美は後半アレすぎるのでアレですが、私は改蔵で一番可愛いと思うのは神崎さんです。



真・業魔殿書庫も久米田康治先生をこれからも応援していきます。


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業魔殿書庫・オタク漫画紹介録 - 第三回 「かってに改蔵」


かってに改蔵 (26) (少年サンデーコミックス)

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かってに改蔵 (1) (少年サンデーコミックス)

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