キスはしないけれど、そのイチャつきぶりにニヤニヤ - キスよりも早く(2)



キスよりも早く(2)/田中メカ(Amazon)


「キス早」の2巻発売ですよ。
この漫画は、両親が死んでしまい弟とともに居場所がなくなってしまった梶文乃が、担任教師の尾白一馬と売り言葉に買い言葉で結婚した「教師×生徒」のラブコメ
タイトルの通り”キスよりも早く”結婚した夫婦なので、キスしない寸止め漫画でヤキモキします。


しかし唇にキスしないだけで、まーくん(一馬)はぶんちゃ(文乃)の首などにキスしますし、イチャイチャぶりが堪らん。
家ではまーくんはからかい混じりでイチャつき、好きだけどどうすればいいか解らないぶんちゃは恥ずかしくて何もできず赤面している様は、こっ恥ずかしくて床を転がれる。



”結婚”という法的に一応確かなものがあるけれど、はじめから好きあってした結婚ではないので接する距離感がつかめない2人。
どんどん相手を好きになって既に両思いなんだけど、踏み込めない。
踏み込もうとすると邪魔が入るのはお約束ですね。
2巻では学校外が舞台になっている話も多いのですが、やっぱり学校関係者が近くにいて教師と生徒のラブコメの醍醐味である”密会感”があって良いです。



で、2巻では球技大会を通してぶんちゃに急接近する男子・黒沢がいて、結婚バレや三角関係の要素が入ってきます。
「結婚していて両思い」と確かなものがあるので、第三者が入っての三角関係は距離を縮める加速材料としてのエッセンスになりますね。
実際に心の距離は縮まり、大ゴマ見開きでのイチャつきはニヤニヤします。
恋愛感情を持つ第三者の介入は本当に邪魔に感じますが、お約束の邪魔は寸止め漫画のある種の美学ということで。



3巻では新たなキャラが登場しますし、田中メカ先生自ら書かれている「お前ら、もうキスしちゃえよ」なじれったさが、どこまで加速していくのか楽しみです。