続いていく好循環!アイドル「つぶらら」ファン拡大中! - つぶらら(3)



つぶらら(3)/山名沢湖(Amazon)


アイドル”キャラメル☆エンジェル”好きから意図せずして地方アイドルをすることになったつぶらと、アイドルを目指すつららのユニット”つぶらら”。
彼女らの活躍を描いた漫画が、ユニットの名の通り「つぶらら」です。


2巻ではつぶらとつららの出会い、地方アイドルユニット”つぶらら”の結成、地方テレビ番組での県内有力校の野球部の紹介巡業がなされました。
3巻は高校野球県大会の開幕と、つぶららによる県大会応援ソング「白いキズナ」の披露から。



この漫画の面白いところは、色々な出来事が繋がりに繋がって好循環が続いていくことだと思います。
2巻のレビューの時に2巻までの好循環を書いていたのですが、トントンと繋がっていくのが判りやすくて楽しいです。
その循環の規模はどんどん拡大していますし、多くの人が楽しんで笑顔になっていくので読んでいて心地良い。


主人公のつぶらは元々、アイドルのキャラエンのただのファンだったのに、起こした行動が色々と勘違いされて地方アイドルデビュー。
学校のみならず、地元、県内まで人気が拡大していきます。
つぶら本人はただひたすらにキャラエン最優先なのに、やっぱり良い方に勘違いされて多くの人を魅了していく。
何を考えているか解りづらいことに加えて、天然気味で自身をアイドルとして意図してない行動が多いのが見ている人には好印象を与えている感じです。
悪く言えば自覚が足りないのかもしれませんが、そのズレたところと大好きなキャラエン以外には割と無欲なのがいいんだろうなぁ。
相方のつららが、本気でアイドルとして高みに昇ることを目指しているのが対照的で良いかと。



3巻でも循環は続いていきます。


2巻で高校球児の高柳につぶらがボールをぶつけ、彼に顔を覚えられていて「白いキズナ」を練習していたつぶらは声をかけられました。
「俺の本気も受けとって」、と。
その言葉の通りに、つぶらは試合をする選手たちの”本気”を感じ受けとろうと奇怪な行動をし続けるのですが、場外ホームランの球も本気で取ろうとしてケガ、入院。


その入院と、事前に入手されていたキャラエンの大阪公演チケット、一人で甲子園までいくつらら、全国放送。
それら諸々があって、3巻後半の出来事、4巻に収録される重要な出来事に繋がっていくわけですね。
アイドル好きから、地方アイドル…多分つぶらは今後日本中に影響を与えていくようになるんじゃないかと思えてなりません。



つぶら・つらら以外では、「白いキズナ」が球場の観客を魅了して大人数で踊ることになるんですが、その中に2巻のお面ライダーで出てきた2人がいて何故か仲良くなっててニヤリとしました。
そういう繋がり、拡がっていく輪を感じられるからこの漫画は面白いなぁ。

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つぶらら (3) (アクションコミックス)

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