熱い投手戦と先輩達の頼れる打線と。 - ダイヤのA(10)



ダイヤのA(10)/寺嶋裕二(Amazon)


実は「ダイヤのA」が今のマガジンで3本の指に入るくらい好きだったりします。
ちなみに一番好きなのは「絶望先生」。



対戦校のキーマンが投手なので明川戦は投手戦となり、沢村・降谷、明川の舜臣と投手が特に熱い巻でしたね。
や、主人公2人が投手なので投手が熱いのは基本ではあるんですが。
(個人的には、沢村とライバルの降谷、2人を煽り支える御幸先輩の3人を含めての主人公だと認識して読んでます。)


精密機械と言われるほどの精度の高いコントールを持つ舜臣、一年で発展途上な沢村と降谷の三者三様な投手。
球種やタイプも違いますが、舜臣はチームを引っ張っていく中心で、沢村と降谷はまだまだ先輩達に支えてもっている立場という立ち位置の違いが、投手戦の面白さを増していますね。
先発で先制点を許したままマウンドを降りなければならない降谷の悔しさと、「あとは俺に任せろ!」と降谷の気持ちも引き継いで継投する沢村の熱いこと!


沢村のピッチングに込められた気持ちが、攻撃する先輩達に繋がっていくのがチームだな、と思います。
試合の流れが傾いて、一気にくるこの熱さが堪りませんよ。
先輩が頼れ過ぎる。純さんカッコイイよ純さん。


で、バッティングといえば御幸先輩です。
キャッチャーだけに投手の心理を読むバッティングは面白いですし、御幸先輩の打席はページ数が多くじっくり描かれているのも気のせいじゃありません。
守備での投手のリードもあって、まさに攻守の要ですね。


ダイヤのA(10) (講談社コミックス)

ダイヤのA(10) (講談社コミックス)