中村明日美子先生の読切が素晴らしい百合でした - MELODY 6月号



MELODY 6月号(Amazon)


雑誌の雰囲気が自分にかなりヒットしているので、前号から購読を始めました。


宇仁田ゆみ先生、中村明日美子先生の読切が掲載。
お二方とも好きな作家さんなので、今号は更に自分的にツボでした。


宇仁田先生は次号も動物もののショートで登場。

で、柴田ヨクサル先生と木尾士目先生が意外でビックリ!
どんなのが載るのか楽しみ。

ゼッタイドンカン / 宇仁田ゆみ

合唱部の伴奏をすることになった瀧さんと、彼女のピアノがキッカケで話すようになった中森くんのお話。


瀧さんを自宅に引っ張ってきてピアノを教えるマイペースな中森くん。
自分のピアノに自信がなかった瀧さんは弾くことが楽しくなってきて、イマイチつかみ所のない中森くんに弾かれていきます。
物凄く耳は良いけどパンチの聞いたピアノを弾く瀧さん、上手いけどゲーム音楽とバッハしか弾かない中森くんと、性格だけでなく弾くピアノもかなり違うのが面白いところ。
共通の話題があった上で、違うからこそ仲良くなれるというのはあるんですよね。


メロディ初登場とのことで、久しぶりに高校生が主役の宇仁田作品を読んだ気がします。
アダルティックな宇仁田先生の作品も少女漫画な作品もいいなぁ。

さくらふぶきに咲く背中 / 中村明日美子

明日美子先生の百合だー!!!
エロエフの作品も好きなんですが、明日美子先生の少女漫画はもっと好きです。
その上、百合ときたら小躍りするしかないじゃないですか。
思わずウマウマしてました。


ふとした時に思い出す、幼稚園の頃にキスをした友達に偶然再会。
再会直前に思い出していたこと、自分とは違うモテ系で可愛くなっていること、「今女の人と付き合っているよ」と言っていたこと…
そんな諸々があったら意識しないわけがないですよ。夢にも見るってものですよ。


この子が好きだと感じつつも彼女には好きな人がいて、それも額面通りじゃない禁断の恋で。
ままならなさが面白く、新しい恋の一歩になっていくだろう終わり方が良いですよ。

そこをなんとか / 麻生みこと

裁判員制度に向けて開催された大学の模擬裁判に参加した事務所の面々。
といっても一般市民はあんまり裁判のこと知らないよねー、ということで今回も面白かったです。
勉強になります。


それぞれの人生があって、その上で違う考え方があるだけに、自分の常識での判断となると意見も分かれます。
そこに司法に詳しい人の納得させられる意見があれば引っ張られそうなもので、らっこの意見に勢いよく流れていくのは読んでいて気持ち良かった。
(本当は司法関係者は制度に参加できないけど)


Melody (メロディ) 2008年 06月号 [雑誌]
おすすめ度の平均: 5.0
5 秘密、秘密、秘密

片恋の日記少女 (花とゆめCOMICS)
中村 明日美子
白泉社
おすすめ度の平均: 5.0
5 初の少女漫画短編集♪
5 一杯の温かいココア
5 軽やか