今月のアフタヌーン感想諸々



アフタヌーン 7月号(Amazon)


今月は四季賞portableが付録。
毎月の購読はしていなくとも、四季賞が付録の号は買って損はないです。
さすがにレベルが高くて面白かった!


大賞の「NO MAN IS AN ISLAND」はバンドもので、死んだカリスマと遺された”狂犬”と呼ばれるヴォーカル、元々第三者で彼らの熱気に魅せられたことのあるレコーディングギタリストをメインとした話。
狂犬を中心とした3人の関係に801の要素を勝手に感じ取ってしまったのですが、それだけ関係に濃度と魅力があったということです。話も面白かった。


うえやまとち特別賞の「ドッヂ」は女子の小生意気そうな目がかわいすぎる小学生漫画。
かわいすぎるわ。「画力がある」と評されているだけあって表情豊かでいいなぁ。



※以下、連載のネタバレ含みます。

武士道シックスティーン / 安藤滋朗 原作:誉田哲也

新連載は「しおんの王」の作画をしていた安藤滋朗先生の女子剣道漫画「武士道シックスティーン」。
女子スポーツものが増えてきたような気がするんですが、そういう印象を受けているということは面白い作品が多いということですね。
剣道で女子というとバンブレを思い出しますが、「武士道シックスティーン」を読んで感じた印象としてはグッドアフタヌーンの「鉄風」に近い感じ。
全中準優勝の実力者で、竹刀を握っていた幼少の頃に兄が別の男子に負けて、その悔しさが心のしこりになっている女の子が主人公1人。
準優勝でも負けたままでは終われないプライドの高い彼女が、中学3年間で1勝もできなかった女の子に負けるというのが1話。
攻めが上手くなくとも、目と体幹の良さが長所だったということなんでしょうね。でも、プライドずたずただわね。
結構面白いです。

ぢごぷり / 木尾士目

結婚して、出産・育児に四苦八苦している友人も増えており、独身、ましてや男の私には中々想像がつかない喜びと苦労なんだろうとなぁ、と育児漫画を読んで感じている今日この頃なのです。
漫画的には「子供はかわいいだけじゃないんだよ!」というのを女性誌の子育て漫画やら、育児エッセイで読んでいるわけですが、とりわけ「ぢごぷり」は地獄のプリンセスだけあって黒さが半端じゃない。
今までは母娘に母の妹の3人メインでしたが、他のキャラも出てきて、友人らとの関係にも支障をきたしているとあってさらにヘコむのでした。

オクターヴ / 秋山はる

関係・居場所を変わらないように維持するために、状況を変えていく決意をした雪乃は、周りを傷つけまくりですがかなり成長しきててるなぁ。
鴨ちゃんから連絡がきて涙を浮かべ、また一歩前に進んだ感じですが、地元で雪乃に嫌がらせしていた女子が妊娠したってのが伏線に思えて仕方ないのは考えすぎでしょうか。雪乃も、っていう。考えすぎ、考えすぎ。
とはいっても、行きずりの男がだと思っていた男がやっぱりそれっきりのキャラではなくて、また一悶着ありそう。
展開的に避けては通れないでしょうね。

無限の住人 / 沙村広明

尸良の最期が壮絶すぎる。
こんな最期、想像もつかなくて鳥肌が立ちっぱなし。さすが沙村先生。
外道の尸良の最期として腑に落ちるものでした。


んで、「宙のまにまに」に寄稿されているカラーの琴塚先輩はエロいですし、アニメ化によせての寄稿文が面白すぎて笑ったwww
さすがすぎるぜ!