週末漫画感想

表題作がすごく優しい漫画だと思いました。魔女が上手く本心を伝えあえてない父と息子のコミュニケーション手助けをする形になっているわけですが、本音が登場人物には魔女に操られてるのか本心からなのかわからないのも、気まぐれで優しい感じ。
読切は創作物絡みのが多かった印象で、SQのやつがやっぱりよんでて胸が痛くなりました。それでも前に進む視界が開た読後感はさすが志村先生。



姉妹がメインの回を読んで「恋愛の好きは強い」ということを踏まえた、色んな形の「好き」を描く話も良いなーと思いました。
ずっと好きだったけど別に恋人がいた想い人、それも二股されて傷ついていた人と関係を持つことになった、という話は日坂先生の漫画の雰囲気とすごく合ってて良い雰囲気。日坂先生は主線が筆ペンのはずで、その雰囲気で心理描写も映える形になってますね。
鏡子は年上好きだけど、独りの時には城田をどう思っていたか気になる。



石黒先生はやはりショート漫画も面白い!
半ノラの中途半端な立ち位置の猫が主役なので、猫メイン、飼い主メイン、あるいは両方と話の傾向にバリエーションがありますね。
多作品のキャラを彷彿とさせる人達は同一人物なのかなぁ。



姉貴かわいい、吾朗ちゃんキモい!
味があるキモさで、年頃の男子だもん仕方ないよね。
姉の友人の京を男と勘違いした三角関係が良かったのですが、クラスメイトの水野へ吾朗から矢印が向いてしかも相手にされてないという関係ができてバリエーションが増えましたね。
過去の話を読んで、ハルは吾朗に対して「姉として」って気持ちがほとんどなのか気になりました。恋愛感情は少しはあると思うんですが。



若の器の大きさが改めてわかった贋者の回が特に良かった。
身分が高くても分け隔てなく適材適所に前向きなのは普段の放浪でもわかっていたことですが。
反面、ソウビ絡みの慌てようや嫌がらせがむしろ活きた魅力に見えますね。



いつまでも読んでいたい、そんな居心地の良さと変な住人と事件はまさにしきみ野アパートみたいな漫画だったと思う。
良く考えれば、1話完結のエピソードが多めな冬目景作品は珍しかったかも。1話完結の話が全体的に好きでした。3巻では平行世界のアコニーがワイワイと楽しかったです。



街なんかが目立たない世界観でも富士山存在感がすごい。
自分は距離感がイマイチピンとこなくて、地理勉強しておけば良かったと思いました。
その場にいなくても存在感のあるシロさんマジ美人。イサキとシンクロした焼きそばの描かれ方も良かった。



重度の買い物好きとメインの友人が倹約家な極端さが良く、買い物依存症な主人公が変なものを買うことで1話回す形が4コマ誌にあってると思う。
買い物はテンション上がるし笑顔になるけど、明らかに要らない浪費とか未だ小遣い貰ってるのはどうだろう。



ちっこい仕事人間と巨乳用心棒という2人のメインキャラの女の子はキャラが強いので、それを活かす方向で1話完結なのが掲載誌的にもあってると思います。



短編の名手である谷川史子先生だからこそ、1話1話それぞれだけでも素敵な話ですね。
自分の気持ちや人と真摯に向き合って、前に進んでいる感じがやっぱり良いなぁ。



ニヤニヤしすぎてヤバイ。
本当にゆっくり、意識し始めてから次へ進むのも恋人になってからも少しずつ距離が縮まっていく様に転がりたくなります。
彼女と紹介した時の友人の反応もかわいい。みんなかわいい!