アフタヌーン2013年2月号感想

まだ付録の四季賞は読んでないのですが本誌読了したのでいくつか感想を。

無限の住人 / 沙村広明

完結。
自分がアフタヌーンを読み始めたのが「無限の住人」が始まったあたりだったので、感慨深いものがあります。確か当時は友人が買っていたのを読ませて貰っていたのだっけ。
沙村先生、19年の連載お疲れ様でした。


戦闘が終わってからのここ数話はエピローグ的な話で、色々と読み返したいと思わされる描写も多く、また長期連載だけに(不死解明編が長かったことと地味な感じもあったことから中だるみと言えばそうだった感じもあって)忘れていることも多々あると感じたので、最初から一気読みしたいと思ったわけですが、最終回はやはり万次と凛の話。
とはいえ、「二人はそうなったんだな」と容易に思わされるものでありながら直接的な描写に拠らないのが粋と言うべきでしょうか。
万次の不死者らしいラストの話は、そこに至るまでに色々と想像の予知もありますし、この後も思い描けるものでした。
最終巻の30巻には何かしら描き下ろしあったら嬉しいな、と思いつつもこの最終話は清々しさを感じるものでした。
やはり最終巻出たら最初から一気読みしたい。


げんしけん二代目 / 木尾士目

就職の決まってない大野さん(大学4年生)の不安と、田中の将来とかのお話。
というか、完全にカプ話。
スーの「田中氏 ネ」のセリフの通りの話でありました。惚気話すぎて壁ドンである。
二代目になってからの初代からの登場人物は本当に大人に、社会人よりの立場になったのだなぁ…と思わずにはいられない社会人目線。


しかしこのリア充話も完全に斑目を引き立てる要素でしかなかったのではないかという引きには、やっぱり斑目ヒロインな漫画だわと感じるのでした。
これも社会人には思う所がありすぎる…


「こたつやみかん」 / 秋山はる

前後編の読切を経ての新連載。
落研もので、マガジンでも少し前に落研もの始まってましたし「講談社は落語ものに力を入れているのかな?」と思いました。「じょしらく」は楽屋ギャグ漫画だけど。


読切では落語研究同好会ができたもののすべってただけあって、向上のための話合いからスタート。
欄外に解説も入りつつ、「時そば」のダメ出しから脇道へ逸れた薀蓄も入って「こうした方が良いんじゃない?」というやりとりから、辻噺で「時そば」を人前でやりきる流れは、落語の素人にもわかりやすい構成だと思いました。
全然知らなくても、前情報を少し入れた状態で噺を見せられると理解しやすいですし興味も湧きますね。
「上手くできなくて試行錯誤している状態」というのを強調された主人公達だからこその作りだとも思いますので、こういう感じで成長していく話を重ねて行って欲しいと思いました。


プ〜ねこ / 北道正幸

「みないで寝」が可愛すぎた。