数ある妖怪マンガの中でも頭一つ抜き出た作品である「もっけ（物怪）」。

結構本格的な内容で、妖怪関係の著名人方も絶賛するほどの作品で、

私にとってはアフタヌーン増刊の時から好きなマンガです。

憑かれやすい体質の妹・瑞生と視えやすい体質の姉・静流が主人公で、普通の日常の中に潜む妖怪との出来事が語られます。

特別な展開など何もなく日常、例えば通学路で妖怪に憑かれた・視てしまった…などといった形での遭遇がメインとなり、妖怪の身近さ・恐ろしさを際立たせています。

舞台がノスタルジィを感じさせる田舎であること、ふとしたことで妖怪と関わってしまうといったことが、作品全体に独特の雰囲気を持たせており妖怪マンガとして良い味になっています。

話によってはダークで重苦しいものもありますが、主人公姉妹の存在によって重苦しいだけのマンガになっていないのがまた良いです。

大好きなマンガの一つです。

妖怪・民俗学にある程度以上の興味があるかたは一読の価値アリ。