エマ(7)



エマ(7)/森薫(amazon)


至高のメイド漫画、いや、メイド漫画を超えたブリティッシュロマンス完結。


実物を見てまず思ったことが、「分厚っ!」
いつもの1.5倍くらいの厚みがあります。
それほど重厚で濃厚な内容なのだな…と思わせるものになっています。


6巻のラストが衝撃のあんな感じだったので不安が募っていた(コミックビームはノーチェックです。)のですが、
そう酷い展開にならなくてまずは一安心。


エマと再開するまでのウィリアムはかっこよかった。
初期と比べると彼は随分成長したなぁ…
その成長ぶりは後ほどまた見ることができます。


今巻は一緒にいることを決めたウィリアムとエマが
その為にできることをする、といった内容。
故に表紙ではメイド服で微笑んでいるエマですが、本編では一切メイド服姿はありません。
いいんです。この漫画はメイド漫画を超越したラブロマンスに昇華したのですから!(言いすぎ


エマはウィリアムに相応しい女性になるために(花嫁?)修行を開始。
いじらしい…


ウィリアムは婚約解消の件でキャンベル子爵と対面。

子爵の考え方に遂にキレたウィリアム。
カッコエェェェェェ!
ウィリアムは本当、成長したと思う。天国の先生も喜んでいることでしょう。


あとがきでも触れられていましたが、髪とか手とかこの巻の女性キャラはやたらと艶っぽい。

特にこの前後のエマの髪がやたらと色っぽいですよ。
あとはかなり活躍していたエレノアの姉・モニカも。


幸せに向けて歩き出したウィリアムとエマには素直に祝福を送りたい気持ちにさせられました。
無茶な展開やちょっと納得できかねる部分があったのは事実ですが、
1巻発売時にはこれまでにないくらい正統なメイド漫画に衝撃を受け、
展開にヤキモキしラストまできっちり締めたこの漫画は、誰が何と言おうとも名作です。


コミックビーム9月号より外伝的な読み切りがスタートするとのことなので、
物足りなかった部分もきっと充足できることでしょう。


私は好きなキャラだったのですが、展開上仕方なかったとはいえ報われなかったエレノアのエピソードも描いてください、森先生。



エマ (7) (Beam comix)

エマ (7) (Beam comix)