週末漫画感想

素晴らしいの一言。
4巻で両想いになるのですが、3巻のラストがああだったものの気持ちが通じ合うのは4巻の終盤という。
GIRL FRIENDSは感情や進展の描写が実に丁寧で胸を打つのですが、あっこがまりに恋をしていると自覚してからのすれ違いもやはり丁寧で素晴らしいのです。
一度まりの告白を受け入れなかっただけに、はっきり気持ちを伝えないとすんなりいきませんよね。
両想いなのにギクシャクして、熱に浮かされているだけではなく自分の気持ちと相手に向きあって考えて、そうして成就するのがもう感慨深いです。
5巻完結とのことで、恋人になってからあと1巻ある幸せ。
早く読みたいです。


安定しているどころか、週刊連載で毎回1ひねりも2ひねりもされ、キャラの個性がどんどん深く鋭くなっているギャグが凄いと思うのです。
そういう意味で、海江田先生の存在感が増している気がするのです。
そういえばみっちゃんは美少女だったんだという、輝いているコマがいくつかあったのも嬉しい。
和実さんのお見通しっぷりもあかりちゃんの潔癖っぷりも良いのですが、千葉氏と佐藤くんのお互いがお互いにそれぞれの親とのことを勘違いしてギクシャクする回があったのが良いです。


御手洗を巡る関係にあまり進展がない…いや、りっちゃんもトッキーも可愛いのです!それはもちろんです!
が、進展があまりないだけに、お互いに意識している王里×舞に悶えるのです!
とはいえ、そっちも分量的には少ないのでもっと読みたい!


安定して百合百合していて、初めから百合漫画と認識して読んでましたが、すっかり夫婦ですね。
新婚&熟年という2カップルぶり。
当然のようにそういうネタを盛り込み、それが普通であるかのような返しが素晴らしい。
ちょこちょこ黒いネタがあるのが面白いのですが、個人的にはもっと濃い弓道ネタも増えるといいなぁと思うのでした。


完結。ナチスクトゥルーでオカルトなトンデモさが楽しかったです。
欲をいえば、終盤は駆け足気味だったと感じるので、もう1巻分くらいの時間をかけて欲しかったなぁ、というのも正直な感想。
ネタがネタだけにクトゥルーの多少なりともないと厳しいかと思います。
かくいう私もラブクラフト作品を全部読めてないので、読み終えたら再読したいです。より楽しめるようになるはず。


地味も地味、本編にあまり関わらないようなチョイ役で鵺が出てくるような地味さが味だと思います。
主人公を中心に登場人物が増えて集まっているのですが、数話で終わる単発の話ばかりなのも読みやすいです。
まったりした感じが好きなのですが、反面とりわけ派手な話もないので今後の展開はどうなるのかは気になるところ。


出し物の装飾でゴチャっとした感じの背景など、身近な場所が非日常の舞台になっているのが強く感じられるのが良いです。
少し異界入りですし、非日常が本当に少し不思議な空間になっています。
文化祭というそれぞれがそれぞれに「主役は一人じゃない」というイベントを、まさにそうのような描かれ方がされていて、別の話で主役だった人物が脇役だったりその逆もあって読んでいて楽しいですね。


陵辱もののエロ漫画は苦手な方なのですが、みなすき先生の漫画は好んで読んでまして、それでもやはり和姦が読みたいのも確かなのです。
今回の新刊は和姦が半分くらいなので個人的には嬉しく、単純にラブラブというだけのものではない「ごみごっこ」や「つゆもよう」などはさすがで胸が熱くなりました。