業魔殿書庫の書棚内、今年面白かった2010漫画5選+1

というわけで、年末5選記事3回目にして今年最後の更新です。
昨日の百合漫画5選と合わせて、今年良かった漫画10作品としたいと思います。
好きな漫画が結構終わってしまって、寂しくもあり、最後まで読めて嬉しくもあり。
また2011年も面白い漫画、大好きになれる漫画に出会い、読んでいきたいですね。


惑星のさみだれ / 水上悟志

鳥肌立ちまくりでボロボロ泣きながら読んだ最終巻。
伏線の回収も見事で、他の方の感想読んで「これがここで絡んでたのか!」と気づくものも多く、何度も読み返したい傑作と言えます。
登場人物の成長・歩みは素晴らしく、それでも作中の出来事は人生のたった1ページにすぎないと思わせるエピローグも素晴らしいものでした。
大人に読んで欲しい少年漫画。


鋼の錬金術師 / 荒川弘

身震いしっぱなし、涙堪えっぱなしの最終巻でした。
最終話が掲載された本誌の売れっぷりも記憶に新しく、単行本派だったのでさすがに買わずに全力でネタバレ回避し続けたのも良い思い出です。
物語の歪みなさにガンガン掲載で良かったと思います。1話あたりのページ数も多くて。
展開が熱すぎてあまり気にしてなかったエドの身長を最後の最後で一目で判る形で持ってきたり、最終戦が終わった後のエピローグの演出も際立っていました。
ロイアイ好きな私にはロイの目となり支えるリザの、2人の姿にもう感極まるものでもあります。


そろえてちょうだい? / いくえみ綾

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「4コマ漫画好きだし、何か1作選びたいなー」と思って、パッと浮かんだのがこの漫画でした。
4コマ誌じゃなくてフィーヤン掲載だけど気にしない。
いくえみ先生が買った、耳が寝てないスコティッシュフォールドのブンたんとのイチャラブ萌え萌え飼い主バカ日記漫画で、連載でかなりの確率で大笑いさせて頂いております。主にブンてんの表情や仕草で。大好きです。
溺愛っぷりどれだけメロメロか紙面からわかるほどで、メロメロになって出る謎の言語が移ってしまいそうです。さすがかわモテちん(かわいくてモテモテなブンちんの略)
一緒に住んでいる猫のきなこやマメ、犬のシロもかわいい。


HER / ヤマシタトモコ

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人間、色んな考え方や性格の人がいるもので、女性に限った場合でもやはり千差万別。
そういった全くタイプの違う女性を主人公に据えたオムニバスシリーズで、本当に考え方が違っていて毎回別の面白さがある作品です。
育ってきた環境や今の現状、立ち位置、考え方などで重かったりもドロドロな話もあったり。
しかしながら、ビアンの老女(というにはまだ若いけど)の話を読んで、人間一人の悩みなんて世界から見ればちっぽけだ、と思ったものでそれはこの作品全部に共通して言えることなのかなとも思ったのでした。
男から見て女性は永遠の謎ですが、女性同士でも少なからずそう感じてる部分が描かれているのも魅力。
1話1話の短編としても楽しめ、メインは毎話変わるものの登場人物は共通しているので読みやすいのも良いです。


鉄風 / 太田モアレ

格闘技漫画ってすげぇ面白い!、と強烈に感じたのが「オールラウンダー廻」とこの「鉄風」であり、女子格(闘技)ってすげぇ魅力的!、と思ったのが「からん」と「鉄風」な私です。
主人公が、天真爛漫で純粋に格闘技に向き合い、楽しみ、そして強い、という子を叩き潰してわからてやりたい、というヒールポジションでありながら妙なところで素直な子なのが漫画として非常に魅力的。
身体能力には自身があるものの総合は未知の世界、というのも段階的に女子格闘技の世界に触れるように読んでいけるので良いです。
個人的には、一見どSな猫っぽくも、負けてオロローンと泣く普段はOLな真奈美さんがツボすぎる。



デビルサマナー葛葉ライドウ対コドクノマレビト / 作画:綾村切人

コミカライズで、続編で人を選ぶので5選+1の+1として。
デビルサマナー葛葉ライドウの良作なコミカライズです。
”続編”と書いたのはゲームの話そのままではなく、そのままどころかアトラスの監修の元完全新作、そう、ゲームの続きの新作とオフィシャルに名言されているものであり、話も絵も新作に相応しいクオリティの傑作だからです。
仲魔とともに戦う戦闘の緊迫感やカッコ良さ、敵悪魔や人間、帝都を襲う事件の不気味さも目を見張るものがあります。
これ、このままゲームでやりたい!とも思いますが、ライドウの色っぽさやゲームでは見せない心情なんかが魅力でもありますので、漫画ならではの良さですね。