ドキプリ26話感想。イラりつ回がぐうの音も出ない程の素晴らしさ！

六花個人回、素晴らしい出来の話でした。
六花は歳相応に悩むから、見ていて愛おしい。

で、六花回でイラりつ回ですよ。
観終わって見事にマナの出番少なかったなぁ、と思うくらいにマナの印象が薄くてむしろそれで良かった。
マナりつを頭から忘れて観ることができたし、そうすれば非常に素晴らしい回だったから。
あ、レジマナりつ派です。

甘味屋で悩みを吐露することができる仲間に恵まれていて良いなぁ、と思ったのとまだ全く掘り下げがされていないから神出鬼没に扱われている亜久里ちゃん。
ある意味便利ですね。
六花の「未だに何を考えているかわからない」のセリフはスタッフの本音じゃなかろうか。メタい。

両親が帰ってこなくて落胆している六花が、しっかり落ち込んだ姿を見せていないから、ラケルがガッカリした表情をする。
階段の手すりを滑り台にしている一人遊びの描写も、ラケルが六花を代弁しているのですね。
六花は何だかんだ溜め込むタイプで、とりわけ家族絡みとなると心配かけまいと表に出せないと思うから。
海でラケルと話をしているシーンも、打ち上げて相談する形で気持ちが楽になるし、自分の気持ちを見つめ直していくことになるわけで。
六花とラケルは良いパートナーなのがすごく感じられて良いです。

そして記憶喪失のイーラを拾ってからが本番。
敵にも優しい六花、記憶喪失だからこそストレートに天使だなんだと砂を吐きそうなクサイセリフ言える！他意もない！
その言葉に照れる六花が可愛すぎる！
しかもイーラだからギャップもすごい。
立て続けに起きるベタなラブコメ描写が、マジでベタすぎてラブがコメっている。
ラケルじゃなくても嫉妬で面白くないよ！
さらには、そのラケルが顔を耳で隠して脚をクロスして震えるくらいの居た堪れなさを味あわせてくれるなんて。
シャルルとランスちゃんの反応も良いです。
Aパートはベタな展開ながら丁寧で描写が上手いと感じました。

Bパート、イーラを始末しようとするエース。
普段の言動と、仲間から何者かわからないと言われるくらいのまだポッと出だからこそできるポジション。
六花に「どんな人でもケガをしているなら助けたい、後悔したくない」と言わせる為には必要で。
ラケルも六花を信じたいと盾になる描写は、生活の中だけでなく戦闘でも掛け替えの無いパートナーだと思わされます。
エースは損な役回りが似合いますね。仕方ないとは言え、ここ数週ちょっと出張りすぎだけど。

イーラ。
段階的な記憶の戻り方に、初めて変身したダイヤモンドに合った後の感想と同じことをつぶやかせる演出が！これはニクイ。
記憶が戻って、六花を守りつつ「プリキュアを倒すのはこの僕だ」と言動が一致していないのもベタながらベタって良いものだなぁ、と思わせられます。
それを受けて「記憶が戻って良かった」と言える六花も六花の優しさが出ているし、「なんで喜んでんだよ。変なヤツ」なんてラブコメのセリフじゃないですか！
包帯を解くイーラの描写もカッコ良く、ある種の決意を感じられる素晴らしい演出でした。
本当にイラりつが凝縮された一話。

来週、ようやく亜久里ちゃんの回で掘り下げが行われそうなので期待。
まだ輪の外側…というか、上から目線すぎるもの。